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技術開発

セラミック成形技術

イソライトの成形技術の特長は、軽量、低熱伝導率で、複雑形状に対応できるという点です。
特にセラミックファイバー製品は成形性に優れており、目的に応じてかさ密度や形状を自由に制御することができます。板形状、円筒形状、粒状はもちろん、更に複雑な形状まで成形可能です。
生産ライン上では厚さは150mm(板形状)まで成形技術を確立し、研究所では更なる緻密加工が可能です。また、この特徴はヒーター線と一緒に成形可能な技術としても活用でき、パネルヒーター製造にも生かされています。
成形技術には乾式と湿式の両方がありますがイソライトでは両方の成形法を製品によって使い分けています。

<成形技術を活用した製品例>

  • 超低熱伝導率断熱材(LTCボード)
  • 円筒材、シール材、パネルヒーター、溶融金属用成形体
  • 耐火断熱れんが(A類、B類、C類、LBKシリーズ、アルミナ質)
  • 高温集塵フィルター(イソフィル)
  • 湿潤フェルト

成形技術を活用した製品例2成形技術を活用した製品例3

<超低熱伝導率化技術>

LTCボードはナノ粒子・無機繊維で形成され、多くの微細気孔を有するマイクロポーラス系断熱材です。ナノ粒子によるサブミクロンオーダーの気孔と赤外線の放射率を最適化することで、静止空気よりも低い熱伝導率を、可能にしました。ナノサイズ原料によって発生する強度・耐久不足を補強材の添加と製造技術によって解消し、 従来品を上回る強度を有しています。
LTCボードは、優れた施工性・加工性・耐水性でより複雑・高度なニーズに応え、様々な環境下で超低熱伝導率による省エネ効果を発揮いたします。

  • ①伝導
    「伝導」説明図ナノ粒子によって接触面積・断面積を限りなく低減化し、固体伝導を抑制。
  • ②対流
    「対流」説明図 気孔径を大気圧中の気体分子の衝突距離よりも小さくすることで、気体の対流による伝導を抑制。
  • ③ふく射
    「ふく射」説明図高温域は、ふく射の伝熱が支配的。赤外線散乱材より赤外線の放射率を低減化させ、ふく射の伝熱を抑制。

※図はイメージ

超低熱伝導率グラフ

セラミック複合成形技術

複合体を成形する技術は大きく3つに分かれます。

  1. 原料に機能物質(粒子等)を混合して成形
    機能物質が均一に分散した成形体になります。有機、無機、金属、基本的にどの物質も複合可能です。
  2. 機能物質(電熱線等)の周りを成形体で埋める
    機能物質と一体になった成形体になります。
  3. 成形体に機能物質(触媒等の液体)を含浸する
    特殊機能を有した成形体になります。多孔質であるので各種フィルターとして使用されています。

複合技術が使用されている製品例

  • パネルヒーター (セラミックファイバーと電熱線の複合)
  • イソプラトン (セラミックファイバーと無機粒子の複合)
  • TBS
複合技術が使用されている製品例1